花が咲き、イチゴも収穫出来ました!
2018年07月10日
芝生を張り終わり、ガーデンの骨格がしっかり見えてきたので、仮植えしていた植物を本植します。ススキをお月見植物エリアへ動かしているところ。
平らな地面に絵を描くように区割りをして、野菜畑コーナーと草花を楕円形に植込んでいった滝乃川学園のガーデンが、今年二回目の花咲くシーズンを迎えました。 ボランティアの皆がゆるゆると楽しみながら作業に取り組んで、こんなにホッコリとする場所が出来たのです。まだまだ知られていない場所ですが、コミュニティガーデンとして近隣の皆さまには自由に訪れ、和んでいただけます。 東京都国立市にあります。最寄り駅はJR南武線の矢川です。
子どもたちは初対面でもいつの間にか一緒に遊んでいます。遊びを見つけるのが本当に上手です。
ひと月そのままにしていた芝生は、たくさんの雑草が芽を出していました。 でもみんなでやれば怖くない!と、芝生の両端から「よういどん!」で草取りをします。 真ん中で出会ったら終わりです。これを「出会い系草取り」と呼んでいます。みんなでやると早い!
枯れたチューリップを引きぬく作業をしながら「これなあに?」とママに質問。 「来年の春、ここからまたチューリップが咲くよ〜」とか、そんな感じの話をしています。 子どもたちは作業を手伝いながら、遊びながら、自然のことを体で感じ取っていきます。
芝刈り機を使った芝刈りの仕方を造園屋さんから教えてもらいます。どんな作業にもみんな興味津々!
イチゴは蜜源としてグラウンドカバー的に植えてあるのですが、今年はとてもたくさん実がなりました。 少し色がついているだけでもびっくりするほど甘くておいしかったです。利用者さんもお散歩をしながらつまんでくれたそうです。
昨年6月に倒木の危険があるということでイチョウの木をみんなで切りました。 その切株を椅子の形に仕立てて「王様の椅子」と呼んでいます。脇から出てきたひこばえがイチョウの生命力の強さを教えてくれます。
六条大麦のトンネル。みんなで収穫して麦茶を入れて飲む予定です。
植物を寄付してくださった「くにたち蜜源ガーデン」の、今は天国にいる地主さんが最期の日まで大切にされていた「アンジェラ」というバラです。新天地でも大切にされて、美しく咲いています。
アーボリスト(ロープを使って高木に登り剪定をする職人さん)のYさんが木の上からガーデンの様子を撮影してくれました。全体の様子がよくわかります。
全体の様子を見ながら、ヘッドガーデナーのアドバイスのもと、植物の植え替えをしていきます。 大きく育って隙間が無くなった部分から植物を掘り取って、新しくできたエリアへ移植しようとしているところ。 ガーデン内にある財産を活かしながら、全体の風景を少しずつ整えていきます。
カメラマンがつけたタイトルは「麦畑の案山子」。ボランティアで参加してくれている造園の若い職人さんだそうです。
5月のガーデン。移植して2年目になって、それぞれの植物の株が大きく育ち、美しく咲きました。蜜蜂たちが一生懸命蜜を集めている姿もあちこちで見られます。
滝乃川学園百二十年史
滝乃川学園は日本で初めて知的障害者の教育に取り組んだ歴史を持っています。 この学園には創設者石井亮一と、その妻筆子の記念館もあります。先日、ここを訪れ管長の米川覚さんにお目にかかりました。 そして上下巻合わせて1850ページにも及ぶ大著『滝乃川学園百二十年史 知的障害者教育・福祉の歩み』をまとめられたお話しをお聞きしました。 石井筆子さんは平塚雷鳥よりも十数年も早く女性の社会進出の大切さを説いた方であるとも御聞きしました。 この御本にはそうした記録も記されています。