誰もが不可能と思った大プロジェクトが、花の力で奇跡のような結果を見ることができました。岩手県陸前高田のガレキに覆われた斜面地2500坪が、一面花咲く野原へと生まれ変わったのです。そこには、延べ人数2000人に達したボランティアの熱意と、数多くの資材提供会社の支え、そして全国からの支援金がこの夢のプロジェクトを押し進めました。全体計画の指揮をとった二宮孝嗣さんと被災者である吉田正子さんが現場で核となり、全国から集まってくれたボランティアにプロジェクトの目標地点を明確に語り続け、参加した皆さんの心をひとつにまとめました。例年になく寒く長い冬も、6月には開花を迎え大きな喜びへと変わりました。「3.11 ガーデンチャリティ」が企画し、母体であるガーデニング誌 BISES(ビズ)を通じて「奇跡の丘」450日の記録として全国に向け発表されました。
「奇跡の丘プロジェクト」カメラマン 植原 直樹 氏