<いよいよ種まきの日です!>
10月13日、朝から待望の種まきです。吉田正子さんはこの日を待って待って…「秋の種まき時期はもうすぐ終わるのに」と、気をもんでいたのです。「3.11ガーデンチャリティ」も、決めるべきことの多さに焦っていました。デザイン、堆肥、種、水の確保、遠い現場ゆえの輸送のこと、人手などなど。おまけに、全てを託すプロの二宮孝嗣さんは長野の方です。ビズ編集部に何度も足を運んでいただいて打ち合わせを重ねたのでした。(かつて「花咲く野原」を成功させた事例については、日本の実例と海外最新情報を合わせて、11月16日発売・ビズ冬号の特集で、詳しく展開しています。)
<種まきのスタート!>
まず、二宮さんがこれから作ろうとしている「花咲く野原」のイメージ写真を示しながら、この日の作業の打ち合わせをしました。集まったボランティアさんの中には、以前、ガレキ処理でここに来て下さっていた方もいたのです。みんなで黙祷をしてから始めました。亡くなった方たちへの鎮魂の気持ちを込めて、たくさんの花を咲かせよう、誰の胸にも同じ思いがあったはずです。そして、今日の作業が被災地に「希望の種をまく」ことになると信じて。
岩手県陸前高田に展開する「花咲く野原づくり大プロジェクト」
2011年10月13日の報告
2011年10月13日の報告
2011年10月23日
みんなに“隊長”と呼ばれている二宮さんが、「花咲く野原」のイメージを説明しています。
この日集まってくれたボランティアのみなさん。
このあと、全員で海に向かって黙祷をささげました。
種は前もって湿らせた砂や肥料と混ぜておきました。斜面地を約10区画くらいに分け、それぞれの区画に色調の異なる種をミックスし、袋分けしてあります。種まき隊は各自、バケツにそのミックス種を入れて縦に、横に、ていねいに手まきしました。
ミックス種は砂と肥料にまぜて、しっとりと湿らせてあります。
種を入れた袋には色分けした区画の番号が大きく書いてあります。
赤い上着の吉田さん。昨日に続きお友達も手伝ってくれます。
うすく万遍なく種を手まきしていきます。
<地元小学生31人が参加>
吉田正子さんはかつて先生をしていました。「今回の種まきでは地元の小学生たちに参加してもらいたい」という吉田さんの強い希望があり、この日、米崎小学校の生徒31人も加わり一緒に種まきをすることになりました。校長先生が子どもの心に素晴らしい記憶が残るにちがいないと判断して下さったのでしょう。作業終了後、みんなに大きな梨が配られ、大人も子どもも全員でニコニコ顔の記念撮影をしました。
吉田正子さんはかつて先生をしていました。「今回の種まきでは地元の小学生たちに参加してもらいたい」という吉田さんの強い希望があり、この日、米崎小学校の生徒31人も加わり一緒に種まきをすることになりました。校長先生が子どもの心に素晴らしい記憶が残るにちがいないと判断して下さったのでしょう。作業終了後、みんなに大きな梨が配られ、大人も子どもも全員でニコニコ顔の記念撮影をしました。
子どもたち31人も到着しました。
隊長から、種のまき方が指導されました。
教わったとおりに上手に種まき。とにかく広い。
堆肥まきや種まき後の土ならしにレーキが活躍しました。
種まきに水は大切。長い長いホースを用意して、水をまきました。
(水の御協力をいただいたご近所の方に感謝です)
(水の御協力をいただいたご近所の方に感謝です)
作業後、隊長から梨が配られました。ご苦労様でした。
元気な子どもたち。吉田さんもニコニコ顔です。
種まき隊全員集合の記念写真を撮りました。
ご協力いただいた多くのみなさまについては、 あらためてご紹介させていただきます。
写真撮影/植原直樹
ご協力いただいた多くのみなさまについては、 あらためてご紹介させていただきます。
写真撮影/植原直樹
作業風景
種まき