3.11ガーデンチャリティは今春、東北の子供たちに球根花がたくさん咲く風景を見せてあげようと、昨年秋にクロッカスやチューリップの球根をどっさり植込みました。各地から開花の嬉しいお便りが届いています。
手県では保育園や老人保健施設からの開花報告
幼児からお年寄りまで大喜び
花色があふれて元気になれます!
レポート:二宮孝嗣(ガーデンデザイナー)
昨年たくさんの球根を植え付けた岩手県から次々と嬉しい開花報告が入って来ました。球根花のパワーはすごいですね。
<笑顔がたくさんの花になる!>
最初のご報告は大槌町吉里吉里の「堤乳幼児保育園」からです。園長先生の芳賀カンナさんは、震災後、眼下に見える海辺が全く色彩を失っていたと話してくれました。2011年3月26日に保育園を再開するにあたって心に決めたことは「子供たちの笑顔でまたたくさんの花を咲かせよう」でした。芳賀園長の祖母の代から始めたこの保育園は、開園の時から0歳児保育の必要性を確信していました。現在、0歳から5歳までの幼児51人が在籍しています。花が満開の園庭で遊ぶ子供たちの様子が写真で充分伝わると思います。ここでは、みんな好きなように、好きなだけ花を切って遊んでいます。春の日差しの中でキラキラしています。
岩手県大槌町:堤乳幼児保育園
美しかった松林はなくなったけれど
ここは岩手県陸前高田市の高台にある介護老人保健施設・松原苑です。震災前には窓から陸前高田の誇る美しい松林が一望出来たところです。「岩手の人は花好きが多いです」、と入居されている女性が話しかけてくれました。スタッフの方々も「ここにも、あそこにもお花を植えたいですね〜」と3.11ガーデンチャリティに支援を積極アピール。球根プリジェクトは子どもが対象だったけれど、結果はご覧の通り、見事なチューリップロードが完成しました。元気に咲いたたくさんのチューリップの間から、遠く海岸が見えます。とりどりの花色の何てきれいなことでしょう。松原苑から届いた4月25日の日付の写真には、「2〜3日前から松原苑の庭には、頂いたチューリップが見頃を迎えております。入所者やリハビリ中の方々にとても喜んで頂いています。心から感謝申し上げます」とありました。ここにもたくさんの笑顔の花が咲いていますね。
岩手県陸前高田市:松原苑
宮城県の松島湾に浮かぶ野々島からの活動報告です
卒業式から入学式まで1カ月間
たくさんのクロッカスが咲きました!
レポート:内海友子(海と花の物語代表)
<クロッカスの灯りが通学路をてらす>
卒業式から入学式まで1カ月間
たくさんのクロッカスが咲きました!
レポート:内海友子(海と花の物語代表)
<クロッカスの灯りが通学路をてらす>
宮城県の松島湾の浦戸諸島には人の住んでいる島が4つあります。その一つの野々島に、小中学校合わせて生徒36人の「浦戸小中学校」があります。昨年の10月22日、「3.11ガーデンチャリティ」のご支援を受けて、1万球のクロッカスを植えることが出来ました。クロッカスは全部黄色。これは私たちからのリクエストで、元気が出るビタミンカラーに決めたのです。黄色の花ラインは校門前の道路からグラウンドを通り、学校の入口まで続いています。
クロッカスは中学校の卒業式、翌週の小学校の卒業式、離任式、そして1カ月後の入学式まで、なんと1カ月も咲き続けてくれたのです。明るいクロッカスの花はまるで希望の灯りが灯ったよう。皆さんに心から喜んでいただけました。今年はさらに嬉しいことに、生徒数が42人にふえました。
クロッカスは中学校の卒業式、翌週の小学校の卒業式、離任式、そして1カ月後の入学式まで、なんと1カ月も咲き続けてくれたのです。明るいクロッカスの花はまるで希望の灯りが灯ったよう。皆さんに心から喜んでいただけました。今年はさらに嬉しいことに、生徒数が42人にふえました。
宮城県野々島:浦戸小中学校
2016年10月22日の植込みイベントは、参加者総勢110名。児童・生徒や保護者や先生方、「オープンガーデンみやぎ」の方々、浦戸諸島「海と花の物語」をはじめボランティアの方々。「3.11ガーデンチャリティ」からは内倉真裕美さんが参加してくれました。2016年は浦戸小中学校の創立70周年にあたり、スポーツドリンクで乾杯しました。
「海と花の物語」のブログもごらんください。
http://blog.goo.ne.jp/totokoza
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