秋号の発売から3日目に素敵なガーデンを持っている女性に会いに行きました。そこは初めて見るローズガーデンです。木陰にはすでにお茶の準備が出来ていました。洒落たデッキに座ってさあ、ご挨拶、というその瞬間に、その方がにこやかな笑顔で話された言葉に、びっくりしました。
「八木さん、この辺りのバラが、我が家の"アーリー"です!」。
秋号で初めてご紹介した"アーリー・モダンローズ"がもう4文字語に短縮されて使われている! オールドに対して、ア−リーなんですね。今日は、北の国のナ−セリーからも嬉しいお便りがありました。「モダンローズとオールドローズの垣根を取ってくださってありがとう」とありました。バラの愛らしさ、素敵さに境はありません。でも、時代に沿うように、人々が目を止め、スポットライトを当てる新しいバラがあります。時にはそれが、何十年も昔に愛された花のリバイバルであったりもするのですね。デビューしたての魅力的なバラの一ジャンル、アーリー・モダンローズをどうぞよろしく。
第17話 「アーリー・モダンローズ 」
2003年10月08日