出版の世界はもう春たけなわ、いえいえ、夏咲く花まで百花繚乱のにぎわいです。ビズ編集部も今年はムック本出版の花盛りで、2月3月とたてつづけに『四季を咲きつぐガーデンの主役花』、『ケイ山田 コンテナガーデンの教科書』を発売し、4月1日には『上野砂由紀の庭ノート ガーデン花図鑑』が予定されています。どの本も内容充実の仕上がりだと思うのですが、皆さまからの評価をドキドキしながら待っているところです。
1冊の本に込められる著者のエネルギーは膨大なものですが、企画から構成、デザイン、入稿の全プロセスにかかわる編集者に求められる忍耐力は半端なものではありません。白紙から始まり、1冊の本が完成するまでの“創る仕事”のドラマチックなおもしろさの合間には、煩雑きわまりない過程も乗り越えなければなりません。ひとえにプロフェッショナルとしてのプライドが育てる忍耐力なのです。ビズ編集部は全員が女性です。ていねいに、手を抜かず、生活者の立場に立った親切な情報、美しい誌面づくりを情熱的に押し進める様子は、編集長としては頼もしい限りです。ハードスケジュールをものともしない若さには感動すらおぼえます。
BISES BOOKS に今年新たに加わる3冊は、ガーデンと花をこよなく愛する人たちの琴線にふれる世界を広げています。数限りなく誕生する植物たちは、いつの日も私たちに微笑みかけてくれているようです。
第31話「2009年、花のシーズン始まり、始まり」
2009年03月24日