ガーデニング誌ビズ・オフィシャルサイト

兵庫県の神戸三田エリアをまとめる「三田グリーンネット」が足掛け３年の構想を経て、今年１冊の本を出版しました。それはオープンガーデン・ガイドブックではなく、会員である庭主さんたちの庭のある暮らしが紡いだ、それぞれの人生を庭に重ねた物語です。夫婦が楽しんできた自然とのふれあいの長い歴史や、暮らしの合間のスキマ時間にでも庭の植物たちに水やりをしたくなる気持ちなど、ゆるやかな語り口が独特の空気感を醸し出しています。読み終ったとき、「この人たち、本を編集する面白さを味わったな」と、BISESを25年間作り続けた編集長は、そう理解しました。

2000年にたった4庭でスタートした三田グリーンネットは、堂々たる成長を遂げ、そのしっかりとした組織力と庭レベルによって、今日では日本でもトップクラスになりました。文中で加地一雅さんが語っておられましたが、“文化度の高い人々”とお見受けしました。庭を愛する人は幸せを手中にしている、私の信条です。