ガーデニング誌ビズ HOME > 執筆者・八木 波奈子のブログ > 2010年05月24日 第36話 ビズ100号記念「憧れのイングリッシュガーデン写真展」全国巡回展も快調です

第36話 ビズ100号記念「憧れのイングリッシュガーデン写真展」全国巡回展も快調です

2010年05月24日

昨年、ビズは創刊から通算で100号を迎え、東京・六本木のフジフイルムスクエアでイングリッシュガーデンの大写真展を開きました。本誌お馴染みの写真家、アンドリュー・ローソンとジェリー・ハーパー両氏がビズ100冊に寄稿した見事な作品が展示されました。最大幅3メートルにまで拡大されたわずか35ミリのポジフィルム。その再現力は素晴らしく、まるで自分が英国庭園に立っているような錯覚にとらわれたほど。入場者数は12万3千人、新記録になったと聞きました。

東京展の後、宮城・仙台では「とうほく蘭&バラとガーデニングフェスタ2010」、愛知・ジェイアール名古屋タカシマヤでは「開店10周年記念NAGOYAガーデニングショウ2010」で、それぞれ「憧れのイングリッシュガーデン写真展」が開催されました。

金沢ではガーデンセンターが会場に

2010年5月14日から30日までは石川県・金沢のガーデンセンター「バーンズ」が会場です。庭づくりのノウハウが詰まったガーデンセンターが、英国庭園の写真展を開催することは日本でも初めての試みです。展覧会に合わせて作られたチャーミングな見本園は、住宅の小ガーデンやガラスのガーデンルーム、石積みのしゃれた花壇やロックガーデンなど。すぐにでも自分の庭に取り入れたくなるような提案がいっぱいです。販売コーナーでは、あふれるほどの花苗がみずみずしく輝いて、ガーデニングの楽しさを語りかけているようです。

たっぷりとガーデンイメージを体感してから、屋内の写真展に入る仕組みです。会場には約100点の写真が緻密な構成で展示され、1枚ごとに引きこまれるよう。東京会場にくらべると確かにスペースは小さいはずなのに、インパクトは変わりません。ガーデン資材の宝庫であるガーデンセンターという空間が、英国庭園とひとつになって大きな大きなガーデニングの夢を見せてくれている。バーンズの挑戦は、ここに目的があったのだと思います。この展覧会は(株)総合園芸創業35周年の記念事業として行われています。

執筆者プロフィール

ガーデニング誌『BISES』の元編集長。創刊から休刊までの146冊、25年間務めました。1997年流行語大賞トップ10に選ばれた「ガーデニング」は、私が全国に広めた言葉です。これはGARDENINGをカタカナにしたもので、造語ではありません。今では日本語として立派に定着しましたね。