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大野八生さんの絵画展「庭とアトリエ」(後編)

2017年06月01日

ギャラリーの窓はとてもシンプル。木々や花壇を眺めるためにあるようです。壁には絵だけではなく、ガーデンアクセサリーも作品として一緒に展示してあります。鳥は釉薬をかけて焼いた陶器なので、外にも掛けられます。

この鎮守の森にはクローバーがたくさん咲いていて、その中をレンガ道が通っています。
「クローバーって、懐かしい! 花冠を作ったことがある。」
「そうでしょう? だから、花摘みが出来るように、
苅らないようにしてもらっているの。本当は増やしているの。」
大野さんのガーデニングは、こんな好みがベースになっています。

会場の机の上には、庭の作業日誌が閲覧出来るように開いてありました。
大野さんは仲間たちとここ鎮守の森の庭づくりをしています。
◯月◯日 レンゲの種を蒔く。
「わっ、レンゲも咲くの?」
「でもね、レンゲはちょっとむずかしいの」

“クローバーの野原と犬”をモチーフにした絵がありました。それから、ワークショップで作ったという、素朴なリースも作品のひとつに。少し夏の日差しを感じる週末の午後は心地よく過ぎて、良い風に吹かれた気持ち。

お客さまがたくさん来てくれました。

大野さんの右肩上に“犬とクローバー”の絵が。

大野さんの目線は足元に向けられる。


クローバーのグランドカバーに心が和みます。


大野さんの絵には、ガーデンブーツを履いた足が頻繁に登場します。


クローバ―のリースはギャラリーの外壁に掛かっていました。


Gallery らふと www.kouboukaranokaze.jp
BISES ビズ・ホームページ http:// www.bises.co.jp

執筆者プロフィール

ガーデニング誌『BISES』の元編集長。創刊から休刊までの146冊、25年間務めました。1997年流行語大賞トップ10に選ばれた「ガーデニング」は、私が全国に広めた言葉です。これはGARDENINGをカタカナにしたもので、造語ではありません。今では日本語として立派に定着しましたね。