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第29話「2008年のスタートにあたって」

2008年01月11日

今朝出社したら、デスクの上に新刊のビズ早春号(No.52) が載っていました。16日発売というのに、何て早いのでしょう。実は連休のおかげで11日に納品されたのです。印刷所の方々のご苦労がうかがわれます。さぞ年末、年始の追い込みはすごかったのだろうな、と感謝の念も新たです。

毎年、早春号は編集部にとってはやっぱり年の初め、お正月号のイメージがあって特別の緊張感でページを開きます。この出来がまるで1年を占うように。新鮮さは十分だろうか、1400円という高定価に耐えうる内容だろうか、優しさ人なつっこさはあるだろうか・・・何十年編集長をやっていても、このドキドキ感は毎号新たなのです。さらにもう一つ忘れてはいけない大切なポイント、それは”理屈抜きでオッと手を止め、しばし見入ってしまうページ”があるかどうか。理屈を越える魅力というものほど、編集者にとってむずかしいものは無いような気がします。とにかく雑誌は今を生きる”生き物”、編集者は刺身をつくる腕のいい板前でありたいとは、私が常々願っていることです。

ともあれ、明るく情報いっぱいの早春号になっていました。2008年は、BISESにとってはうれしい企画が目白押しの年なのです。3月には創刊16年ではじめての総集編「輝くバラたち」発売、4月にはバラ界のファーブル先生ことDr.真島康雄の「バラの診察室」発売、おまけにオリンピックイヤー恒例のビズ・ガーデン大賞も行われます。編集部は活気に満ちて、とても素敵な新年のスタートを切っています。

ビズ読者の皆さま、制作仲間の皆さま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

執筆者プロフィール

ガーデニング誌『BISES』の元編集長。創刊から休刊までの146冊、25年間務めました。1997年流行語大賞トップ10に選ばれた「ガーデニング」は、私が全国に広めた言葉です。これはGARDENINGをカタカナにしたもので、造語ではありません。今では日本語として立派に定着しましたね。