ビズ編集部員のやさしいアドバイスで、11月4日に遅ればせの夏休みを1日とり、なんと久々の4連休を家で過ごしました。3月の大震災以降8か月間、編集長稼業30年の中でも記録になりそうな移動距離とそれに伴う取材の忙しさを体験しました。海外も含め、南へ北へ。そうした中で際だって印象に残った植物界のムーブメントのひとつが、健やかなワイルドフラワーであり、ノスタルジックな花咲き乱れる野原の風景でした。東北を襲った自然の驚異を目の当たりにしてなお、人は花という可憐な自然によって安らぎを得るという現実がありました。今ほど花の力の大きさを感じたことはありません。
来週には、ビズ冬号(No75)が発売になります。導入部分の巻頭特集は、降霜のヒイラギ・ナーセリーのクリスマスシーン。季節のファンタジーです。冬が冬らしく、白霜をまとう風景は不思議なほど穏やかで、心を安らぎで満たしてくれます。
今号のスペシャル企画は「英国に広まる花咲く野原旋風」としました。Field of Dreams (野原の夢)というプロジェクト名を付け、英国・サマーセット州で今年見事なワイルドフラワー・メドウを完成させて公開したガーデンオーナー夫妻の話。この場所を訪れた数千人の老若男女が最大級の喜びの笑顔を見せた素敵な実話です。そして、もうひとつは来年のロンドン・オリンピックの会場周辺がメドウとなって花が彩るという最新ニュースなど。平和な花風景が美しい写真とレポートでまとめてあります。ガーデン界の旬の話題が満載です。
【編集部注:メドウ=花咲く野原】
ビズ冬号発売間近です
2011年11月08日