北海道から九州まで、いろいろなガーデンを巡った印象はかなり感動ものでした。日本全国、ガーデニング愛好家の間では情報の質においても、美意識も地方格差は無い!と言い切れます。土地が広いだけ、地方都市、田園地帯のガーデンには私好みのダイナミズムがあって興奮しました。各地にガーデン・リーダー的な存在がいて、良い感じでオープンガーデンなども行っています。今まで3回行ってきたビズ・ガーデン大賞を通じ、編集部がもっとも関心を寄せた庭状況の一つが、このオープンガーデンの浸透ぶりでした。No46早春号にも詳しく掲載しましたが、ガーデニングのスタートから15年、オープンガーデン開始から約10年。庭を中心とした生活スタイルもようやく地に足がついてきた感があります。早春号に続いて、3月の春号でも、ビズ編集部の全国行脚の成果が掲載されます。本当に美しいガーデンが育ち始めているのです。
英国かぶれのビズなんて声も聞こえていたけれど、「ビズを見ながらイメージをふくらませ、ここまできました」と言ってくださる人たちにたくさん出会って、”編集方針、間違っていなかった”と確信しましたよ。
オープンガーデンそのものについては、早春号の記事中にも矛盾点や疑問点、さらには将来への宿題など、正面から取り組んで、時間をかけて考える大事なポイントがいくつかあります。オープンガーデンは大人の生活文化であり、心の充足を第一に目指すコミュニティ活動なのですから、日本人としては新領域に一歩踏み出したという状況なのです。ライフスタイル誌として、このオープンガーデン話題は、これからもきちんと取り組んでいきたいものです。
第26話 「オープンガーデン、はや10年」
2007年02月08日