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江東区豊洲のマギーズ東京で花摘みイベントが行われました!

2018年11月14日

豊洲市場のオープンと時期を合わせる様に、マギーズ東京(下記に詳しく説明)の花畑は摘み取りのうれしい季節を迎えました。秋晴れの土曜日、10月27日、120名の参加者を得て花摘みイベントが開催されました。マギーズ東京開設2周年を記念したこの企画は、花々に囲まれた心おどる時間になり、参加者は自分で摘んだ輝くばかりの彩りの花束を抱え大満足。東京で花摘み体験ができたことを誰もが大きな笑顔で喜んでくれました。イベント当日は、タレントでがんの経験者でもある山田邦子さんとその仲間たちの演奏で賑やかに始まりました。

山田邦子さん(左)と、このプロジェクトで大活躍したガーデンデザイナーの大滝暢子さん(中)、
コミュニティガーデン指導のプロ、東方陽子さん(右・グリーンワークス)。

これまでの経緯&マギーズとは

英国で生まれたマギーズは、がん患者と家族、友人などのための相談機関として生まれた施設で、すでに全英各地に21カ所ができています。ほとんどがボランティアで運営され、専門の看護師さんたちが無料で、予約なしに相談にのってくれます。黒川紀章やザッハ・ハデットなどの有名建築家やガーデンデザイナーのダン・ピアソンが設計に協力し、見事な施設ができています。質の高い建物とガーデンが調和してこそ、人々を包み込む安らかな環境は生まれるという、創始者マギー・ジェンキンスさんのコンセプトは、いまや世界中に広まり、関心を集めています。江東区豊洲にできたマギーズ東京はそのコンセプトを受け継ぐ日本第1号となります。

建築の監修者、阿部勤さんから「同じ船に乗ってください」とのお誘いで、マギーズ東京のガーデンに(八木も)ほんの少しお手伝いすることになりました。 モノレールの市場前駅に降りると東京ガススマートエネルギーセンターの大きな建物が。その裏手右奥にマギーズ東京があります(下の写真)。荒涼とした埋立地。2018年早春。
マギーズ東京開設2周年を記念し、花摘みのできるメドウを制作
マギーズ東京にガーデン部をつくる!

いよいよ今年6月からマギーズ東京花畑プロジェクトがスタートしました。このプロジェクトは東京の猛暑に耐える花を植え、秋に満開の花畑で花摘みをして、みんなで花束を作り、各自持ち帰るというお楽しみがフィナーレです。江東区のビル街を背景に元気色の花々をどっさり咲かせるコミュニティガーデンを出現させようとみんなで頑張りました。

コミュニティガーデンづくりのプロジェクトでは、園芸指導者や多くの一般ボランティアなど様々な人々が協力し合います。ここで重要になるのは、このプロジェクトの要となってリーダーシップを取る人材です。主催者の意向を理解したうえで、プロたちに声がけし、みんなに前向きな協力を依頼できる人。”マギーズ東京ガーデン部部長さん”には吉田祐治さん(JAG理事)に白羽の矢がたちました。

中央に立つ女性はマギーズ東京の重鎮、佐藤由巳子さん。このミーティングから作業スタートです。

この活動プロセスについてはビズ出版のホームページ下記編集部ブログの8月9日、9月4日の記事にも詳しく掲載しています。
https://www.bises.co.jp/diary/

来春の開花は一旦お休みです

マギーズ東京の花畑は土地整備のため、10月末の花摘み終了後は、一旦お休みします。
でも、入り口付近の一角に植えたラベンダー花壇はそのまま来年に残ります。今回、ラベンダーの株間に春に咲く花々のタネを植え込みました。きっとロマンチックな花々が咲いてくれるはず。

クレジット
主催
認定NPO法人マギーズ東京
協力
(公社)日本家庭園芸普及協会 NPO法人グリーンワークス
ジャパンガーデンデザイナーズ協会(JAG)東京ガス用地開発(株)

執筆者プロフィール

ガーデニング誌『BISES』の元編集長。創刊から休刊までの146冊、25年間務めました。1997年流行語大賞トップ10に選ばれた「ガーデニング」は、私が全国に広めた言葉です。これはGARDENINGをカタカナにしたもので、造語ではありません。今では日本語として立派に定着しましたね。