秋号(N0.32)がもうすぐ発売されます。暑い暑い夏もようやく過ぎようとしていますが、今年くらい異常気象について考えさせられた年もなかったように思います。昔は稲の耐寒品種の研究が進められていたのに、近頃では耐暑品種の研究に変わった、との記事も秋号には掲載されています。イギリスでは豪雨被害で夏の庭がさんざんな目にあったり、園芸界への影響も計り知れないものがあります。それでも、ガーデンを愛しむ人々の知恵と努力には頭が下がるばかりで、編集部には国の内外を問わず、たくましいガーデニング情報が次々と寄せられています。これからのBISESには、そうしたアイデアをどんどん載せていこうと考えています。
今年は5月の英国チェルシーフラワーショウに続き、8月にはアメリカ東南部へガーデニング事情視察の旅をしてきました。イングリッシュガーデンをバックボーンに10数年、庭作りのノウハウを編集し続けてきたBISESですが、アメリカにはアメリカの”なるほど!”と膝を打つような知恵があって楽しい旅ができました。意外にも日本に馴染みの植物が多く、それらがエクステリア・プランツ(BISES流の命名ですが)として、ダイナミックに華やかに使われている様子は、アメリカ的合理性が力強く出ていて納得の一幕も。これからスタートするアメリカ・レポートにはガーデニング初心者でもピンとくる、コロンブスの卵的シーンが散見されることでしょう。シンプルで手間がかからず、花効果抜群の事例、ご期待下さい。
編集部では第3回ビズ・ガーデン大賞の集計と審査会への準備で大わらわの毎日です。募集要項発表から締切まで短期間であったにもかかわらず、今回も、全国のガーデン愛好家の皆様からたくさんの応募をいただくことができました。心から御礼を申し上げます。
第20話 「たくましきガーデナー魂」
2004年09月16日